ED治療を目的とする場合は、ザルティアではなくシアリスを選択しましょう。
ザルティアは、前立腺肥大症による排尿障害の改善薬です。商品名や色は異なりますが、ED治療薬である「シアリス」の主成分と同一の「タダラフィル」です。 タダラフィルの前立腺肥大症による排尿障害に対する有効性が認められたことから、厚生省の承認を受け、商品名を変更して発売されました。シアリス先発品の製薬会社が製造・販売を行っており、ジェネリック医薬品ではありません。規格は5mgと2.5mgの2種類存在し、当院では5mgのみ取り扱っております。
ザルティアはED治療薬「シアリス」と同じ有効成分を含んだ薬ですが、
前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として使用される「ザルティア」ですが、有効成分はED治療薬の「シアリス」と同じく「タダラフィル」です。有効成分が同じならば「ザルティアもED治療として使える」と考える方もいらっしゃると思います。しかし、本コラムでは、や、について解説します。
ザルティアとシアリスの有効成分は、どちらも「タダラフィル」です。有効成分は同じであるものの、以下のような違いがあります。
このたびシアリス・ザルティアのジェネリック薬品であるが発売されました。
ザルティアとシアリスの有効成分は、どちらも「タダラフィル」です。有効成分は同じであるものの、以下のような違いがあります。
ザルティアとシアリスは同じ有効成分の薬ですが、下記のように処方される目的が異なります。
今回はザルティアとシアリスの違いや、ED治療への適応性について解説します。ザルティアはED治療に使えるものの、推奨はされません。
シアリスという名前のままでは保険適用で処方できないため、ザルティアに名前を変えて厚労省に承認されたのです。
ザルティアとシアリスは同じ有効成分の薬ですが、下記のように処方される目的が異なります。
ザルティアとシアリスは同じ有効成分の薬ですが、下記のように処方される目的が異なります。 ・ザルティア:前立腺肥大症に伴う排尿障害の改善
しています。
目的が異なるため、基本的には
ザルティアとシアリスは、1錠に含まれるタダラフィルの用量が異なります。それぞれの用量は下記の通りです。
シアリスとザルティアの成分は全く一緒ですが規格が違います。ザルティアは5mg錠までの低用量しかないのに対して、シアリスは最大20mg錠まであります。シアリスは基本的には性行為の前に単回使用するものですがザルティアは他の前立腺肥大のお薬と同様、1日1回内服します。
つまり前立腺肥大症に対してザルティア5mg錠を服用することは性行為と関係なく毎日シアリス5mg錠を内服するのと一緒ということになります。
当院のコラム()でも紹介していますがシアリスは2.5mg~5mgの低用量で連日内服することにより高用量単回投与に匹敵する強力なED改善効果を発揮します。さらには内服のタイミングや食事の影響なども完全に無視することができるようになります。今まではコストの面で導入しづらい方法でしたが、その点が前立腺肥大症で条件を満たした患者様の場合は保険適応によってカバーされるというのは革命的な出来事です。さらに老化防止という観点からもこのザルティアと言う薬は非常にインパクトがあります。これも以前より当院のコラム()で書いてきたことですがシアリスの低用量連日投与は動脈硬化の進展を抑えたり血管年齢を若返らせたりする老化防止効果効果が期待できます。
前立腺肥大症の治療、ED治療、血管の若返りによる老化防止効果という3つのメリットを享受できる、ザルティアとはそんな可能性を秘めたお薬と言えます。
アドシルカ、ザルティアと同じ成分のED治療薬「シアリス」については以下のページをご覧ください。 シアリスの効果と副作用
ザルティアの認可において最も革命的な点は保険適応になったという点です。つまり保険適応の条件を満たせば前立腺肥大症治療薬として健康保険で処方してもらうことができます。ED治療効果のあるお薬を健康保険のもと1~3割負担で処方してもらえるのですから画期的です。ただし、実際にはこの保険適応条件はかなり厳しいことが知られています。まず50歳以上であること、さらに尿検査、超音波検査、直腸指診(肛門に指を挿入し、中で前立腺の硬さや大きさを触って診察する)、血液検査などで総合的に前立腺肥大症の有無や程度を評価する必要があります。加えて、最初の一年間は診察毎に14日分(つまりは14錠分)しか処方できません。つまり2週間に一回は病院を受診しなければならないのです。また、保険診療では定期受診を怠ると保険適応を認めてもらえなくなりますので、気が向いたときにもらいに行くということはできません。一方、従来のバイアグラ、レビトラ、シアリスといったED治療薬は保険適応ではなく自由診療ですので、簡単な問診のみで比較的自由に処方できます。成分がまったく同じ薬でも「保険診療を前提とした前立腺肥大症治療薬」として作られているのか、「自由診療を前提としたED治療薬」として作られているのかによって、制度上の扱いが全く異なります。自己負担額を考えた場合、保険適応なら今までに比べて格安でシアリス5mgと同じ効果のザルティア5mgを処方してもらえることになりますが、現実的にはかなり難しいと思います。このような点から当院ではザルティアの保険診療は行わず、自由診療という枠の中でザルティアの適応外処方を行っています。もし、ザルティアの処方をご希望で年齢が50歳以上、「一晩にトイレに何度も起きる」、「尿の勢いが弱く力まないと出せない」、「排尿後に多量の残尿がたれる」といった症状がある場合は前立腺肥大症の可能性がありますので、保険診療を行っている医療機関(泌尿器科)を受診されることをお勧めします。ザルティア錠を保険診療で処方してもらえるかもしれません。
商品名はシアリス、アドシルカ、ザルティアである。 タダラフィル
ザルティア錠の添付文書に記載された副作用の頻度は11.0%で、そのうちの主な副作用は、
消化不良:1.7% 頭痛:1.3% CPK 上昇:0.9% ほてり:0.9%などです。
ED治療薬のシアリスのほか、前立腺肥大症を伴う排尿障害改善薬のザルティアと肺動脈性肺高血圧症治療薬のアドシルカの有効成分でもあります。
ザルティアは前立腺肥大症のためのお薬ですが、ザルティアの主成分であるタダラフィルは「ED治療薬シアリス」と全く同じ成分のため、ED(勃起障害)に対してもシアリスと同様の効果を発揮します。ザルティアは定期検査(エコー、尿流量測定など)で前立腺肥大症と診断した方のみ処方しております。是非相談してください。
ザルティア錠2.5mg(選), 錠, 53.87, -, 日本新薬
薬の副作用で、性欲減退、ED、射精障害等を引き起こすことがあります。
シアリスとザルティアでは患者さんが支払う薬代が全く違う。タダラフィル=ザルティアですが、ザルティアは前立腺肥大症に処方する時の名前。
医薬品副作用被害救済制度とは、重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度です(※1)。
ザルティアは最大量が5mgですので、これを4錠飲めば同じ成分のタダラフィル20mgを1錠飲むのと全く同じ効果があります。
が2014年4月に発売されました。「前立腺肥大症による排尿障害」を適応として厚労省に承認されたです。ザルティア錠に含まれる有効成分「タダラフィル」には、前立腺や膀胱の筋肉の緊張緩和、血流の増加促進などの作用があります。服用により尿道の締め付けが軽減され、排尿障害への改善が期待できます。
品目名 【ザルティア錠2.5mg】 の薬効作用は以下のとおりです。 効能効果
ザルティアは、すべての方のお身体・症状に適するわけではありません。
本来の目的以外で使用する場合、重篤な副作用が発生した場合の補償を定めた副作用救済制度の対象となりません。
(2014年1月発売から2023年7月現在まで、制度の対象となった副作用の事例はまだありません)
心臓病の薬としてよく用いられるニトログリセリンなどの硝酸剤を使用中の方はザルティアを服用してはいけません。
また疾患・病歴やその他服用されている薬剤などによりザルティアの使用ができない方がいらっしゃいます。
注意事項・併用禁忌薬をご確認のうえ、使用に際しては必ず医師にご相談いただくようお願いします。
ザルティア (製造・販売:日本新薬 一般名:タダラフィル) ..
ED治療に用いるシアリスは10〜20mgずつ服用するため、ザルティアをED治療に使う場合も10〜20mgが目安です。
ザルティアは日本新薬より販売されている前立腺肥大症の治療薬です。 ..
ザルティアは本来、前立腺肥大症の治療薬です。厚生労働省も前立腺肥大症の治療薬としてのみ認可しています。ただ、ザルティアはED治療薬シアリスと同成分のためEDに対しても治療効果を発揮します。当院では本来、前立腺肥大症に対して使用するはずのザルティアをED治療に使用しています。
厚生労働省が認める本来の目的とは異なる目的で医薬品を使用することを医薬品の適応外使用(または適応外処方)といいます。医薬品を適応外使用した場合、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が提供する医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。万が一、重篤な副作用があらわれた場合でも副作用の治療費などを補償してもらえず、自己責任にて対応していただくこととなります。
上記の事情を十分ご理解いただいたうえで、当院でザルティアの処方をご希望の患者様には「適応外使用に関する承諾書」に署名いただいてから院内処方いたします。
ED(勃起障害)に対してもシアリスと同様の効果を発揮します。 ..
ただし繰り返しになりますが、ザルティアはED治療のための薬ではないため、ED治療の目的で服用することは推奨されません。
製造販売元/日本新薬株式会社: 更新日:2024年11月13日: 処方箋医薬品
ザルティア(シアリス)は他のED治療薬と同様に一酸化窒素(Nitric Oxide: NO)の量を増やします。NOの増加は陰茎の血流増加をもたらしED治療に効果を発揮すると同時に、前立腺の筋肉を弛緩させて尿道への圧力を減らして尿の通りを良くします。
シアリスの持続時間について|効果持続中のポイントと注意点も解説
以前は、ザルティアはシアリスよりも若干安いという理由で、ED治療のためにザルティアを服用したいと考える方が一定数いました。