[PDF] 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤と併用禁忌の薬剤について


ニトログリセリン(ニトログリセリン舌下錠などの短時間型や、硝酸イソソルビドISMNなどの長時間型野いずれも)は、NOの供給するため、PDE5阻害剤は絶対禁忌となっています。
PDE5と併用できない理由は、仮に併用した場合、予期する事が出来ない、急激な血圧の低下を来たす恐れがあるためです。
胸痛を訴える患者に対し、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)を服用中であった場合、服薬後最低24時間は、タダラフィル(シアリス)を服用中であった場合は、 服薬後最低48時間は、ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)の投与はすべきではないとしています。
医療従事者は、胸痛を訴える患者に、ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)を投与する前に、PDE5阻害剤の服用の有無を問診する必要があります。
ニトログリセリン系薬剤(硝酸剤)を除けば、胸痛を訴える患者や急性心筋梗塞の患者に対して、PDE5阻害剤を服用中の患者に対して、 その他の心血管系薬剤を使用することは可能です。
ニトログリセリン系薬剤(硝酸薬)を服用中の患者が(特に再還流療法を受けた患者では)、PDE5阻害剤の服用を希望した場合は、ニトログリセリン系薬剤(硝酸薬)の継続が必要であるか 、または、代替薬に変更は可能かどうか、評価すべきである。


○この薬とニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルな ..

タダラフィル(シアリスジェネリック)を服用する際、特に注意すべき点としては、先発医薬品であるシアリスと同様に

心疾患の治療目的で硝酸薬を使用中の男性が、バイアグラ(一般名シルデナフィルクエン酸塩)やシアリス(一般名タダラフィル)といった勃起障害(ED)治療薬を併用すると、死亡リスクや心筋梗塞、心不全などのリスクが高まる可能性が、新たな研究で示された。カロリンスカ研究所(スウェーデン)のDaniel Peter Andersson氏らによるこの研究の詳細は、「Journal of the American College of Cardiology」1月23日号に掲載された。Andersson氏は「医師が、心血管疾患のある男性からED治療薬の処方を求められることが増えつつある」とした上で、「硝酸薬を使用している患者がED治療薬を併用することで、ネガティブな健康アウトカムのリスクが高まる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

バイアグラやシアリスなどのED治療薬はPDE5阻害薬と呼ばれ、動脈を広げて陰茎への血流を増加させる働きがある。また、硝酸薬にも血管を拡張する作用があり、狭心症による胸痛の治療や心不全の症状を緩和するために使用される。

PDE5阻害薬と硝酸薬はいずれも血圧低下の原因となり得るため、ガイドラインでは、これらを併用すべきではないとの推奨が示されている。それにもかかわらず、実際にはPDE5阻害薬と硝酸薬の両方が処方されている患者の数は増加しつつある。しかし、これらを併用した場合にどのような影響があるのかについてのリアルワールド(実臨床)のデータはほとんどない。

Andersson氏らは、2006年から2013年の間に心筋梗塞を発症するか血行再建術を受け、硝酸薬が最大18カ月の間隔を空けて2回以上処方されていた18歳以上の患者6万1,487人(平均年齢69.5±12.2歳)を選び出し、その医療記録を分析した。硝酸薬の2回目の処方前6カ月間にPDE5阻害薬が処方されていた患者は除外された。対象者のうち5,710人(9%)にはED治療薬としてPDE5阻害薬も処方されていた。追跡期間中央値は5.9年だった。

解析の結果、硝酸薬とPDE5阻害薬の両方が処方されていた男性では、硝酸薬のみが処方されていた男性に比べて、全死亡リスクが39%、心血管疾患による死亡リスクが34%、心血管疾患以外の原因による死亡リスクが40%、心筋梗塞リスクが72%、心不全リスクが67%、冠動脈血行再建術を受けるリスクが95%、主要心血管イベントの発生リスクが70%高いことが示された。ただし、硝酸薬とPDE5阻害薬の両方が処方された男性でも、PDE5阻害薬の使用開始から28日以内では、死亡や心筋梗塞、心不全といったイベントの発生数は少なく、即時性の高いリスクは低~中程度であることが示されたとAndersson氏らは説明している。

Andersson氏は、「われわれの目標は、硝酸薬による治療を受けている患者にPDE5阻害薬を処方する前に、患者中心の視点で慎重に考慮する必要性を明確に示すことだ」と米国心臓病学会(ACC)のニュースリリースで述べている。その上で、「ED治療薬が心血管疾患のある男性に与える影響は現時点では不明瞭だが、今回の結果は、この影響に関するさらなる研究を正当化するものだ」としている。

一方、米ベイラー大学心臓病学教授のGlenn Levine氏は付随論評で「体調管理が行き届いている軽度の狭心症の男性であれば、ED治療薬はそれなりに安全だ。しかし、硝酸薬の継続的な処方が必要な状態でED治療薬を併用するのは、賢明とは言えない」との見解を示している。同氏は、「EDと冠動脈疾患の組み合わせは高頻度に見られる不幸な組み合わせだ。しかし、適切な予防策とケアを行うことで、これらは何年にもわたって共存できる」と述べている。

タダラフィル錠5mgZA「あすか」 | くすりのしおり : 患者向け情報

PDE5阻害剤は、一般的には、高血圧患者や冠動脈疾患患者、代償された心不全患者において、安全に使用可能です。
PDE5阻害剤3種のなかで、いずれの薬剤が、より安全で、より効果的であったかを示す、研究報告はございません。。
PDE5阻害剤と心血管疾患に関連したケースレポートが、時々報告されますが、大規模な臨床研究やメタ解析では、これら薬剤が、心筋梗塞を増加させたり、その他心臓病を生じさせる事は無 いだろうと、示されています。
血圧を低下させるような薬剤(降圧剤など)を服用している場合、PDE5阻害剤は、血圧を軽度低下させます。 しかし、不可逆的な心血管系疾患の発現を増加させるようなことはありません。
一部の患者で、PDE5阻害剤とα遮断薬を併用した場合、症状を伴う低血圧を生じることがあります。 仮にこれら両薬剤を併用する場合は、PDE5阻害剤の最低量を服薬する前に、の最低量を服薬し、その認容性を確かめるべきである。
肺高血圧症で、すでにPDE5阻害剤を服用している場合、ED治療目的で、PDE5阻害剤を追加服用することは、避ける必要があります。

タダラフィル(シアリスジェネリック)との併用において、注意が必要なものは以下の表のとおりです。

バイアグラ(シルデナフィル)と硝酸イソソルビドなどの硝酸薬を併用することは避けるべきです。重大な健康リスクを伴うためです。

タダラフィル(シアリスジェネリック)は厚生労働省により医療用医薬品として指定されており、日本国内での処方は医師による診断が必要な薬品です。

等のPDE5阻害剤は、ED治療に有効です。
PDE5阻害剤は、サイクリックGMP(cyclicGMP)の分解を抑制し、それにより、NOの濃度を増加させ、血管拡張をさせ、さらには勃起改善効果を発現します。
アメリカでは、(バイアグラ)、()、 ()の3種のPDE5阻害剤が市販されております(本邦でも同様に、2012年現在、 3種のPDE5阻害剤が利用可能です)。
シルデナフィル(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス)は、ED治療以外にも、肺高血圧症の治療薬として使用されています。
シルデナフィル、バルデナフィルは、比較的短時間作用型の薬剤で、半減期は、およそ4時間です。
タダラフィル(シアリス)は、長時間作用型薬剤で、半減期はおよそ17.5時間です。
これらのPDE5阻害剤は、全身にも作用するため、収縮期血圧で10mmHg以下、拡張期血圧で8mmHg以下程度、低下させます。
この血圧の低下は、冠動脈疾患や、もともとの血圧が高い患者において、血圧低下幅が大きくなります。

ニトログリセリンとは、いわゆる硝酸薬で、類似薬に、アイトロール、ニトロール、シグマートがございます。いずれも、ED薬との併用はできません。

併用禁忌薬や処方禁忌に関しては正しく理解し、用法用量を守って服用するようにしてください。

当院では国内正規品である東和薬品株式会社と沢井製薬株式会社のタダラフィル(シアリスジェネリック)を処方しております。処方や服用方法に関して詳しくは下記ページをご覧ください。