昔からトリコモナス尿道炎の病名はありましたが、新たにトリコモナス性精嚢、前立腺炎などがまた新しく加わっています。 ..


クラミジア(Chlamydia trachomatis)による感染症
2002年をピークに減少傾向
淋菌同様性行為および性行為類似行為によって感染する。
潜伏期1~3週間で発症、淋菌と比較し症状は軽いまた女性は無症状のことが多い
精巣上体炎や前立腺炎として症状が発生することあり
治療はアジスロマイシン、クラリスロマイシン、ミノサイクリン、レボフロキサシンな どの内服を行います。


・慢性前立腺炎にはニューキノロンやST合剤が推奨される。ただし腸内細菌目 ..

単純ヘルペス(HSV)1型もしくは2型の感染で性器に潰瘍、水疱性病変をきたし、しばしば痛みを伴います。HSVは感染後、仙髄神経質に潜伏感染し、再活性化されると神経を伝って下行、支配領域の神経先端皮膚に病変を形成します。診断にはウイルス分離、血清抗体測定、PCRによる検出などありますがいずれも迅速な診断とはいきません。既往歴や陰部の診察、症状などからHSVを疑ったら治療を開始するほうが良いかもしれません。治療としてはアシクロビルの内服になります。アシクロビルはHSV の持つチミジンキナーゼによりリン酸化され、DNA 鎖に取り込まれ、DNA 鎖の伸長反応を止めることでウイルス増殖を抑制します。つまり、ウイルス感染細胞にのみ働きますので非常に安全な薬です。しかしあくまでウイルスDNA複製を止めるだけで、潜伏しているウイルスまで拝上することは出来ず、状態によってはまた再発は起こることを十分に話しておくことが重要です。

排尿障害のため不本意にも留置カテーテル(持続カテーテル)を使用しなければならない患者さんがおります。留置カテーテルで問題となるのが尿路感染です。そういう意味では自己導尿が一番よいわけですが、手が不自由でうまく自己導尿を出来ない方がおります。
しかし、尿路感染があってもカテーテルからの尿の流出がよい場合には膀胱内圧が上昇しないために、発熱を伴った腎孟腎炎に移行することはありません。

ですので、急性とか亜急性の尿道炎とか膀胱炎、男性では前立腺炎、婦人科でよく ..

検査により他の病気の可能性が否定されることで慢性前立腺炎と診断されると、その原因に対して薬が処方されます。細菌に対して抗生物質、残尿に対して排尿促進、炎症に対して抗炎症剤、が処方されることになります。薬の製品名は数種類あり、薬の強さの程度に差がありますが、役割はほぼ同じです。

最近では漢方を処方されるケースもあります。基本的には体全体を温める効果を期待するもの、血行改善に効果を期待するものが処方されています。非細菌性慢性前立腺炎の原因が骨盤腔内のうっ血ではないかという考えもでてきましたので、それに対する処方です。

それでも症状が改善しない場合は気のせい、気にしすぎということで精神安定剤、抗不安剤、抗うつ剤が処方されているようです。

しかし今では、薬だけでは治らない場合が多いので骨盤底筋の緊張なども原因ではないかという疑いもあります。



人間は生来楽な方法を選ぶ傾向にあります。留置カテーテルを使用している患者さんの膀胱洗浄をした方がよいのか、それともしないで済ませることが出来るならばそれにこしたことはありません。

前立腺炎は急性前立腺炎と慢性前立腺炎があり症状が異なります。 ..

クラミジアは淋菌と同様、男性には尿道炎、精巣上体炎、女性には子宮頸管炎などをきたしますが、その症状は淋菌よりは軽度です。自覚症状に乏しい場合も多くあります。30%程度は淋菌と同時に感染しているのでその場合は強い症状が出てきます。パートナーが複数いる女性の1/4にクラミジアが存在すると言うデータもあります。症状が乏しいため、きちんと治療していない可能性が示唆されます。診断には尿からクラミジア核酸検出するSDA法やTMA法などの方法があります。淋菌も同時に検出出来る方法もあります。治療として、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ミノサイクリンの他、レボフロキサシン、シタフロキサシン、トスフロキサシンなどのキノロン系の薬剤も効果があります。しかし、淋菌が同時感染している場合、前項のように淋菌はキノロン耐性がほとんどですので注意が必要です。

膀胱洗浄をしないで済む患者さんは、次のような条件を満たしていなければなりません。

失禁を伴う重度排尿困難に急性前立腺炎を併発したと診断した。尿道 ..

以上の条件を満たしていれば、カテーテル内の塩分などの付着状況によって、カテーテルの交換をすればよいわけです。交換時期をいつにするかは患者さんによって異なります。初めから楽な方法を選ぼうとすると、意識的か無意識的かは別問題として、前述の条件を忘れてカテーテルを留置されている患者さん全体に適用してしまう危険性があります。

体を動かせない患者さんにこれを適応すると、膀胱結石や発熱を伴った腎孟腎炎になってしまうわけです。この段階で気付いて洗浄を十分に行えば未だ救われます。不幸な患者さんの場合は原因の除去無しに、いろんな抗生物質を投与されるわけです。一時的に症状の「改善があっても原因を除去していないわけですからまた再発します。このようなことを繰り返していると、菌交代現象や尿路カンジダ症、そして最後にはMRSA感染へと進んでしまうわけです。
本来、MRSA感染や菌交代現象は防げるはずなのです。


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あるHPの質問コーナーに若い看護師さんからの質問がありました。
要約すると、転勤してきたある病院では膀胱洗浄の指示が医師から看護師さんに出されるそうです。看護師さんの言い分として、前に勤務していた病院では膀胱洗浄はしなかったそうです。「膀胱洗浄は感染の危険性があるのでしない方がよいと教わってきた。他の病院に勤務している看護師さんの場合はどうですか。最近は膀胱洗浄をしない方向になっているはずですがと」
この質問を読んで私は唖然としました。膀胱洗浄で新たな感染を引き起こすようではお話になりません。
世の中何かが狂っているとは思っていましたが、人命を預かる医療現場まで浸透しているとは。正解は×です。

膀胱尿道炎、腎盂炎、性病についての ご意見・ご質問101-200

前立腺炎の分類はいろいろありますが、
1)急性細菌性前立腺炎、2)慢性細菌性前立腺炎、3)慢性非細菌性前立腺炎、4)プロスタトディニア、に分類するのが一般的です。

市中肺炎、性感染症(クラミジア、淋菌など)、尿路感染症、前立腺炎、関節炎などの治療に用いられます。 ..

淋菌感染症で泌尿器科を受診する場合、尿道炎として受診される方が多いです。放置していた場合は精巣上体炎となって受診する方もいます。淋菌による尿道炎における排尿時痛は非常に強く、火であぶった火箸を尿道につっこんだような痛さらしいです。尿道から膿が常に排出されるような状態で、いつも精液を垂出しているgono:精液とrrhea=流出を併せてgonorrhoeaeと名付けられています。診断として、現在は核酸増幅法で尿から淋菌を検出することが出来ますが、以前は綿棒を尿道口に差し込んでスワブを採取していました。また、尿沈渣のグラム染色にてグラム陰性双球菌の検出は最も早く結果が出ます。無論、これだけで淋菌と確定は出来ませんが症状などと考え合わせれば診断の一助となります。治療は淋菌に有効な抗生剤を使うことですが、本邦では淋菌の抗生剤に対する耐性化が進んでおり、特にキノロンに対する耐性率は80%ほどになり、キノロンは全く使えません。現在、有効な薬剤はセフトリアキソン、セフォジジム、スペクチノマイシンの3剤のみです。

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前立腺炎の診断は、肛門から前立腺部を圧迫すると尿道から分泌液(前立腺分泌液)が出てくるのでそれを顕微鏡で観察すると白血球や原因菌の一部を確認することが出来ます。原因菌の確認には培養という検査が必要になることもあります。
通常の検尿では急性細菌性前立腺炎以外はほとんど所見がないことに注意しなければなりません。

一般的に 急性前立腺炎は前立腺肥大症の方が多い です。 そのため1回でおしっこを ..

急性細菌性前立腺炎の原因微生物で一番多いのが大腸菌です。他の微生物との複数感染を認めることもあります。
慢性細菌性前立腺炎の起炎菌としてはグラム陰性桿菌(主に腸内細菌)が多くなっています。一部のグラム陽性菌を確認することもありますが。
一般的な細菌以外では、クラミジア、ウレアプラズマ、マイコプラズマ、トリコモナスなどを認めることもありますが。
慢性非細菌性前立腺炎の起炎菌は分泌液中の菌濃度が少ないために原因微生物として同定できないことが多数含まれていることも考えておく必要があります。

カンジダ菌などカビが原因の場合は抗真菌薬が必要になります。 処方例

一番やっかいなのは慢性非細菌性前立腺炎とプロスタトディニア(日本語では前立腺痛?)ということになります。プロスタトディニアは前立腺分泌液の所見が正常という点で慢性非細菌性前立腺炎とは異なります。これら二つの症状は下腹部・会陰部・腰部の鈍痛や不快感が特徴的です。特に坐位で会陰部が圧迫されると症状が増悪することがあります。
通常の検尿では当然正常なので、泌尿器科的な診断が必要になります。

[PDF] 効能・効果、用法・用量及び使用上の注意改訂のお知らせ

精巣の横の副睾丸(精巣上体)に尿の中の細菌が入り込み、そこで炎症を起こす病気が精巣上体炎です。前立腺肥大症、尿道狭窄、膀胱結石などの疾患があると、尿は汚れて細菌が増殖し、精巣上体炎を起こしやすくなります。高齢者に多く、大腸菌などの一般的な細菌が原因です。尿道炎の原因であるクラミジアや淋菌が精巣上体に至ることによって炎症を起こします。陰嚢痛み、38℃以上の発熱などの症状が認められます。ペニシリン系やセフェム系の注射、ニューキノロン系などの抗生剤の経口投与と、局所の安静、冷却を行います。

[PDF] 効能・効果,用法・用量,使用上の注意(案)及びその設定根拠

●高齢ご婦人の中には膀胱の不定愁訴(頻尿、下腹部・腰部の不快感など)は、年だからとあきらめている方もいるようです。本当にあきらめる必要があるのでしょうか。
慢性膀胱炎とされている病態の中で一番多いのは、尿道から膀胱三角部といわれている部分までの器質的な病変です。
原因はいろいろありますが、基本的には女性ホルモンの分泌低下による粘膜組織の変化です。この病変の中に知覚神経が巻き込まれてしまうのですから、上に述べた不定愁訴は当然出てくることになります。

通常,成人にはクラリスロマイシンとして 1 日 400 mg(力価)を 2 回に分けて経口投与する。なお,

●急性・慢性を問わず、膀胱炎の患者さんは申し合わせたように「水分をたくさん飲んだのですが」とおっしゃいます。多分、家庭医学書などに記載されているのかもしれません。

尿路性器感染症 (Genitourinary tract infections)

水分をたくさん飲むという意味を考えてみましょう。水分をとると尿量が増加します。尿意をもよおしますので当然排尿します。排尿を繰り返すことによって、膀胱や尿道に存在する細菌は尿と共に体外に排出されることになります。

クラリスロマイシン 400㎎ 7日 ミノサイクリン(内服、点滴) 200㎎ 7日 ..

排尿した後も残尿として膀胱内に尿が残る場合は一番わかりやすい疾患です。その他にも次のような疾患が考えられます。
★膀胱内異物
★感染性尿路結石
★慢性細菌性前立腺炎
★尿道憩室、感染性の傍尿道腺
★左右何れかの感染性の萎縮腎
★膀胱腟瘻
★左右何れかの海綿腎
★膀胱周囲に出来た膿瘍との膀胱瘻
その他にも腎摘出後に残された尿管の問題や、重複尿管で一方が膀胱外に異所開口している場合などです。膀胱内異物のなかにはマスターベーション目的で使用したものの一部が気付かないうちに膀胱内に入ってしまっていることもあります。

医療用医薬品 : サワシリン (サワシリンカプセル125 他)

理論的に考えれば、細菌が細胞分裂で体内で増える以上に体外に排泄してしまえば、膀胱炎は治癒することになります。皆さんの中にはこれで薬の服用をしないで治癒した経験をお持ちの方もいると思います。しかしそれは単に尿量が増えたために治癒したのではないと理解してください。