Q.24ニキビの治療に使われる抗生物質の種類を教えてください。
ニキビができると、少しでも早く治そうとするあまり間違った対処をしてしまいがちです。しかし間違ったニキビケアは症状を悪化させるばかりか、肌組織に深刻なダメージを与えて痕を残してしまう可能性があります。なかなか治らないニキビには抗生物質が効果的である場合がありますので、今回は抗生物質によるニキビの治療について詳しく解説します。
A.炎症の強いニキビが多発しているときには抗生物質の内服薬を処方します。“必要な期間だけ服用”が肝心。
ニキビができる主な原因は、毛穴に詰まった角栓です。
全身の皮膚には毛根を包む毛包(もうほう)という組織があり、そこには、皮脂を分泌する皮脂腺が付属しています。
ニキビを誘発するアクネ菌も生物である以上、生存するにはタンパク質が必要です。菌は体内でタンパク質を生成し、増殖・分裂を繰り返すことで勢力を拡大します。
ルリッドはアクネ菌内でのタンパク質の合成を妨げることで、効率的にアクネ菌の増殖を防ぎ抗菌効果を示します。
(ニキビ)はわが国では約90%の人が経験し、平均の発症年齢は13.3歳と思春期を中心に発症し、男女差はない ..
皮脂にはお肌を外部の刺激や乾燥から守る役割があるのですが、男性ホルモンの働きが活発になると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。そして皮脂の分泌量が増加すると肌表面の角質層が厚くなり、毛穴が塞がれます。
すると皮脂腺から分泌される皮脂が排出されにくくなって毛包に溜まり、ニキビの原因の第一歩である面靤(めんぽう)という状態になります。
そしてこの面靤が、「白ニキビ」や「黒ニキビ」へと進行していくのです。
わたしたちの皮膚には、「アクネ菌」という常在菌が存在しています。
このアクネ菌は皮脂をエサとして成長するのですが、アクネ菌が皮脂を分解する際にできる「脂肪酸」は、肌の炎症を引き起こすことがあります。また炎症が悪化すると、患部に膿が溜まってきます。
これがいわゆる「赤ニキビ(炎症性ニキビ)」という状態で、間違った対処をしていると、なかなか治らない皮膚の凹凸ができてしまう可能性があります。
広域スペクトルの経口抗生物質(シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、ドキシサイクリンなど)が第一選択です。
ニキビのお薬は、「毛穴に詰まった角栓を除去するお薬」と「抗生物質」の2種類に分けられます。
毛穴が詰まって白くなっている段階の、症状が軽いニキビに対しては、毛穴詰まりを改善する塗り薬が効果的です。
というのもこの種のお薬には毛穴周辺の角化異常を抑えて毛穴詰まりを改善する作用があるため、ニキビの進行を予防・抑制する効果が期待できるのです。
ひょう疽・爪周囲炎|大田区大森・大木皮膚科/指の化膿でお困りなら
このお薬はまた、抗生物質によるニキビ治療に併用されたり、炎症性ニキビの症状が改善した後に、維持療法として継続的に使用されたりすることもあります。
ルリッドは創薬時、アクネ菌によるざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)において71.9%の被験者に対し有効性を確認しています。有効性・安全性が高いため処方頻度の高い薬です。ただし、肝臓が著しく衰えている人は安全性が下がります。処方時、肝臓の機能について医師に申告するようにしましょう。
ルリッドは1日2回服用します。また、妊娠中・授乳中でも安全性が高いことで知られています。ただ、少量ですが授乳中へ移行することが確認されており、授乳のタイミングをずらすことができればそれがベストです。
抗菌剤すべてに言えることですが、長期的に抗菌剤を使っていると、抗菌剤に耐性を持つ菌が出現し、抗菌剤が効きにくくなることがあります。耐性菌の発生を防ぐため医師の指示通り服用することが必須です。
特にルリッドは【マクロライド系】と呼ばれる分類に属します。マクロライド系の抗菌剤はニキビ以外にも膀胱炎や肺炎、副鼻腔炎にも効果を発揮するため、マクロライド系の抗菌剤が効かなくなると他の疾患も含め治療方針が大きく変わります。抗菌剤への耐性を獲得させないためにも、医師の指示をしっかりと守ることが重要です。
ルリッドは一部の片頭痛薬を服用していると使用できません。市販の薬に含まれている可能性が捨てきれないため、「たまに飲む薬がある」という人は必ず薬剤師に相談しましょう。また、市販の胃腸薬・整腸薬・頭痛薬・総合感冒剤等に含まれることがある、「ケイ酸アルミニウム」も一緒に飲むことができないので注意が必要です。その他、一部の喘息治療薬・血液をサラサラにする薬・心臓に作用する薬を飲んでいる場合も薬の効果が変動します。
「たまに飲む薬がある」「ルリッドを数週間服用する」という方は、薬剤師に相談して「市販の薬で飲んでいい薬はどれか」を確認するようにしましょう。
またニコチンアミドには炎症を抑える働きも期待できるため、抗炎症効果もクリンダマイシン単体より強力に作用します。 ..
もうひとつのお薬である抗生物質は、中等症~重症のニキビ治療に効果的です。
ニキビ治療に用いられる抗生物質には外用薬と内服薬の2種類があり、
クラリスロマイシン ニキビについて | 医師に聞けるQ&Aサイト
炎症性ニキビの原因は、アクネ菌が繁殖して脂肪酸をつくりだすことです。そのため症状を改善するには、その原因であるアクネ菌の活動を抑制しなければなりません。
風邪で喉が痛くてクラリスロマイシンという抗生剤を飲んだのですが
この点、クリンダマイシンリン酸エステルやナジフロキサシンには、アクネ菌に対する抗菌作用があります。そのためこれらの外用薬を患部に塗れば、ニキビの根本的な原因を解決し、症状を改善する効果が期待できるのです。
風邪で喉が痛くてクラリスロマイシンという抗生剤を飲んだのですが、ニキビがなくなったような気がします。肌にも効くものなんですか?
これらのお薬にはアクネ菌を退治したり、脂肪酸をつくるリパーゼの働きを抑制したりする作用があります。重症のニキビには外用薬だけでなく内服薬も併用することで、より高い効果が期待できます。
マクロライド系の抗生物質(ルリッド・クラリスなど)も、ニキビ菌を殺して炎症を抑える効果があります。
痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。
ミノマイシン、ルリッド、クラリスの3つのいずれかを内服することが多いです。 ..
アトピー性皮膚炎は遺伝的素因に加え、様々な内的、外的悪化要因を持った皮膚病ですので、現時点では病気そのものを完全に治す薬物療法はありません。従って対症療法が治療の原則になります。
大きな違いは、ディフェリンゲル0.1%は白いニキビにしか効果がないと言うことです。
アトピー性皮膚炎の炎症を充分に鎮静することができ、その有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤です。
効果が高く、副作用が少ないという声も聞きますが、個人的には使用していません。
炎症を抑える力は極めて弱く、接触皮膚炎(かぶれ)を生じることがまれではなく、使う場面は多くありません。
マイシン、クラリスロマイシンなど、患部を広げないための抗菌作用を ..
30代の女性ですが、フェイスラインのニキビが、一つ治っては一つできての繰り返しです。お医者さんが処方する内服薬があると聞きましたが、どのようなものなのか教えてください。
グラシンゲル、アクアチムローションといった塗り薬、またはクラリス、クラリスロマイシン ..
アトピー性皮膚炎の新たな治療薬として1999年に登場した薬剤です。タクロリムス軟膏には0.1%成人用(16歳以上を対象)と0.03%小児用(2~15歳を対象)があります。顔の皮疹に対してステロイド外用薬のミディアムクラス以上の有用性があります。塗り始めて数日間、ほとんどの方が刺激感を訴えますが、症状が軽快すると共に刺激感も消えていきます。顔に好んで使用されますが、その他の部位にも使えます。ただし、本剤の薬効はステロイド外用薬のストロングクラスと同等ですので、あまり重症度の高い皮疹では十分な効果が得られません。
血管拡張や赤みも目立ちますが、同時に多くのニキビのように見える赤いボツボツが多発しています。 ..
ニキビが慢性化していたり、膿(うみ)をもつなどの炎症を起こしていると、完治には時間がかかります。一度深くまで炎症が及ぶと、炎症が治まった後も、色素沈着が消えるまでに6か月~1年はかかるため、早く症状を食い止めることが重要です。
抗菌薬「ビブラマイシン(ドキシサイクリン)」テトラサイクリン系
ニキビは一生のうち90%以上の方が一度は経験するありふれた皮膚疾患です。ですから医療機関を受診される方は、全体の12%に過ぎないといわれています。ニキビは誰でもできるものだから放っておいても良いという訳ではありません。ニキビが悪化した結果、自己イメージが低下してしまったり、人と会うのが億劫になってしまったという方がたくさんおられます。学校に行けなくなってしまった、という方もおられます。
一般人を対象とした,痤瘡とその対処方法に関する インターネット調査
ニキビの治療で使う内服薬には、ビタミン剤や抗生物質がありますが、炎症の強いニキビが多発している場合は、ニキビ菌をやっつける抗生物質を服用します。ニキビの治療に用いる抗生物質には、比較的副作用が少なく長期間内服することができるテトラサイクリン系やマクロライド系などを使用するのが一般的です。また、毛穴のつまりを取り除く「ディフェリンゲル、ベピオゲル、エピデュオゲル」や、抗生物質の「ダラシンゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックスローション」などの外用薬を併用すると効果的です。
このためCYP3Aの働きに関係するお薬には、併用に注意が必要です。 【併用注意:CYP3Aを阻害するお薬】
当院ではニキビ痕の治療にも力を入れており、ニキビ痕ができてしまっても治療は可能ですが、それなりに時間と費用がかかるのが普通です。ニキビ痕を作らないためにも、きちんとしたニキビ治療が必要なことは言うまでもありません。ニキビはきちんと治療すれば、ほとんどの方でよくなる病気です。 お気軽に受診していただきたいと思います。
A02BD11 パントプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシンとメトロニダゾール ..
しかし、抗生物質は、長期間飲み続けると、薬が効かなくなる耐性菌ができてしまうことや、胃腸を荒らしてしまうといった副作用があります。症状がよくなれば、いったん服用をやめるという決まりを守って服用するのがポイントです。
ニキビ治療のお薬|大森・大木皮膚科【外用剤と内服を詳しく解説】
当院ではニキビ、ニキビ痕の治療に関して、有効と証明されているものはほぼすべて網羅しております。難治性のニキビ、他院で治らないと言われたニキビ痕の患者様にも多数ご来院いただき高い評価を得ております。
ニキビが気になり、外に出られなくなってしまった、人と会うのがつらいといった方も当院で笑顔になられた方が何人もおられます。
一人で悩まずに是非当院にご来院ください。