特に痙攣に注意が必要なてんかん患者には、非鎮静の抗ヒスタミン薬を選ぶ ..
発熱に伴って痙攣を起こすのは、子どもの脳神経細胞が急な体温変化に対応できなくなるためです。また、遺伝的な要因も関係しています。熱性痙攣の多くは、5分未満と短い痙攣です。
ヒスタミンは中枢神経において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、抗痙攣作用も有す。 ..
一度熱性痙攣を起こすと「また痙攣を起こすのでは」と心配になる方が多いでしょう。しかし、熱性痙攣を起こした子どもの約70%は再発することなく一度きりの痙攣で終わるといわれています。
熱性痙攣を繰り返し起こす子どもはあまり多くなく、予後は比較的良好です。年齢とともに再発率は低下し、いずれほとんど痙攣が起こらなくなります。しかし、熱性痙攣を起こした一部の子どもは将来的にてんかんを発症することがあるため、注意が必要です。
・痙攣閾値を低下させる。熱性けいれんが長引く可能性がある(熱性けいれん診療 ..
熱性痙攣の後にてんかんを発症する割合は約2~7.5%といわれています。これは、一般の方がてんかんを発症する確率よりも高い数字です。
両親が熱性痙攣の既往歴をもつ場合、その子どもも熱性痙攣を起こしやすいことが分かっています。熱性痙攣の症状は以下のように人それぞれです。
けいれん発作が増悪するので注意が必要です。 ④10才未満のお子さんで、けいれんの ..
しかし、熱性痙攣を発症したからといって、必ずてんかんに移行するわけではありません。約90%の子どもはてんかんを発症しないことから、無闇に心配しすぎる必要はないでしょう。
熱性痙攣を発症するピークは1歳です。約90%は3歳までに発症するといわれています。つまり、3歳までに熱性痙攣を起こさなければ、今後発症する可能性は低いといえるでしょう。
熱性痙攣、てんかん等の既往歴はない。 「インフルエンザA型治療のため ..
ところで、熱性痙攣の子どもには抗ヒスタミン薬を避けたほうが良いという話を聞いたことがありませんか?しかし、抗ヒスタミン薬が熱性痙攣の発症率を上げることはありません。では、なぜ避けたほうが良いのでしょうか。
抗ヒスタミン薬とは、神経伝達物質の一つであるヒスタミンの働きを抑える薬のことです。古くから使われており眠気が出やすいものを第一世代、比較的新しく開発されたもので眠気が出にくいものを第二世代の抗ヒスタミン薬と呼んでいます。主な抗ヒスタミン薬は、以下の通りです。
2 痙攣:眩暈、ふるえ、頭痛、四肢のしびれ、ふらつき、顔面や四肢の筋攣縮.
子どもが起こす痙攣でもっとも多いといわれているのが熱性痙攣です。日本での熱性痙攣の有病率は3.4~9.3%といわれており、決して珍しい病気ではありません。
2 アレグラ®(フェキソフェナジン); 2.2.3 ザジテン®(ケトチフェン)
日本小児神経学会が発刊している「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」には、「発熱性疾患に罹患中に鎮静性抗ヒスタミン薬を使用してよいか」との問いに対して以下のような記載がされています。
・長期使用で胃痛が出現することがあり注意が必要です。 □ディレグラ®
このことから、熱性痙攣の既往歴がある方が発熱した場合は、鎮静性抗ヒスタミンの服用を避けるべきといえます。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 ..
第一世代の抗ヒスタミン薬と第二世代の抗ヒスタミン薬でリスクを比較したところ、発熱してから痙攣が起こるまでの時間を短縮させる働きが両方で確認されました。また、第一世代の抗ヒスタミン薬を使用したグループでは、優位に発作持続時間が長いことも確認されています。
11.1.1. 痙攣(頻度不明):人工透析患者において痙攣があらわれることがある〔9.2.2参照〕。 ..
熱性痙攣に注意が必要なのは、鎮静性抗ヒスタミン薬だけではありません。気管支拡張薬であるテオフィリンも発作持続時間を延長させるといわれています。
フェキソフェナジンやオロパタジン、エピナスチンなど)は血液-脳関門を ..
そのため、熱性痙攣の既往歴がある子どもが熱を出した場合は、抗ヒスタミン薬と同様にテオフィリンの使用も推奨されていません。
[PDF] フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合錠
抗ヒスタミン薬は、子ども用の市販薬にもよく配合されています。熱性痙攣の既往歴がある子どもに市販薬を使用する場合は、抗ヒスタミン薬が入っていないかをしっかり確認しましょう。
けいれんなどの興奮作用を起こすことがある※この作用により、前立腺肥大や ..
熱性痙攣とは、熱があるときに起こる痙攣のことです。髄膜炎や脳炎などの疾患に関係なく6か月から5歳頃の子どもに見られる痙攣を熱盛痙攣と呼んでいます。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
ヒスタミンは中枢神経系において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、中枢のヒスタミンH1受容体は、抗けいれん作用も有している。ヒスタミンH1受容体拮抗薬による催けいれん作用が幼弱動物で認められており、GABA(γ-アミノ酪酸)などによる中枢神経の抑制系が十分に発達していない乳幼児では、ヒスタミン系が神経の抑制系として働いている。血液脳関門を通過し、脳内に移行したヒスタミンH1受容体拮抗薬は、ヒスタミンニューロンによる抗けいれん作用を阻害し、特にてんかん素因のある小児や脳内の神経細胞の未熟な乳幼児ではけいれん等を誘発する。血液脳関門を通過しにくく、ヒスタミンH1受容体占拠率の低いヒスタミンH1受容体拮抗薬は、フェキソフェナジンエピナスチン、エバスチンなどである。
a.d-クロルフェニラミン · b.ケトチフェン · c. フェキソフェナジン · d. レボセチリジン · e. シプロヘプタジン.
ヒスタミンは中枢神経において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、抗痙攣作用も有す。乳幼児は、脳内の神経細胞が未熟であり、抗ヒスタミン薬が脳内に移行すると、ヒスタミンによる抗痙攣作用を阻害し、痙攣や興奮等を誘発する可能性がある。血液脳関門を移行しにくいフェキソフェナジン、エピナスチン、レボセチリジン等の選択が望ましい。
ビラスチンとフェキソフェナジンは薬理学的に似ているが,その違いはビラ
熱性痙攣を繰り返す場合、また発作時間が5分以上と長い場合などは、予防薬(ダイアップ)が使われることがあります。すでに起きている痙攣を抑える効果はあまり期待できませんが、高い予防効果が期待できます。
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子ども用の市販薬の多くには、抗ヒスタミンが配合されています。熱が出ているときに市販薬を使用すると、抗ヒスタミンの影響で熱性痙攣の発作が長引いたり発作が起こるまでの時間が短縮されたりするかもしれません。自己判断で抗ヒスタミン薬を使うのではなく、必ず医師に相談するようにしてください。
アレグラR,アレジオンR,ザイザルRなど)を選択することが望ましい(表1)(文献8)。 【文献】
抗ヒスタミン薬を服用しても熱性痙攣の発症頻度が上がるという報告はありません。しかし、発作の持続時間が長くなったり、発熱してから発作が起こるまでの間隔が短くなったりすることが分かっています。
図3 血中薬物濃度とH1受容体占拠率の関係 (Tashiro M et al, 200612 より改変 )
「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」では、熱性痙攣の既往歴がある子どもに抗ヒスタミン薬を使うことは推奨されていません。市販薬には抗ヒスタミン薬が含まれているものが多く存在するので、十分に気をつけてください。
かぜをひくと、鼻汁が出るわけですが、抗ヒスタミン薬(レボセチジリン®、フェキソフェナジン ..
熱性痙攣と相性が悪いといわれている薬に、抗ヒスタミン薬があります。今回は、熱性痙攣と抗ヒスタミン薬にどのような関係があるのか、熱性痙攣の既往歴がある子どもに薬を飲ませるときに何に気をつけたら良いのかについて詳しく見ていきましょう。
(SCORADスコアというもので評価しています。) ここで使われている抗ヒスタミン剤は
今年も花粉症のシーズンがやってきました。スギやヒノキの花粉は2月から4月にかけてピークを迎えますが、今年は例年より花粉の飛散量が多いと報道されております。花粉症の症状を和らげるためには抗ヒスタミン薬が有効ですが、てんかんがあると内服することに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
フェキソフェナジン製剤 · 他の同系統の薬剤に比べ、一般的に眠気の副作用が少ない
抗ヒスタミン薬はヒスタミンというアレルギー症状を引き起こす物質が作用する受容体をブロックするもので、H1~H4の4種類があります。