作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。


AGAを引き起こす5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型が存在しますが、フィナステリドはⅡ型のみを阻害しますが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方を阻害します。


これらとデュタステリドでは効果にどのような違いがあるのかを説明いたします。

フィナステリド(プロペシア)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する作用を持つ経口薬です。DHTは、AGAの主な原因物質であり、毛包を萎縮させ、髪の成長を阻害します。フィナステリドは、このDHTの生成を阻害することで、AGAの進行を抑制する効果が期待できます。

長期間の継続使用が必要な治療法であるため、基本的には毎日欠かさず内服を続けることが大切です。効果を得るには最低でも3カ月から6カ月の使用が推奨されています。

ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドとは異なり、です。

デュタステリドの正しい服用方法は、1日1回食後に0.5mgの錠剤を服用することです。空腹時の服用は避けた方が良く、食事とともに飲むことで吸収率が上がります。

ザガーロがAGA治療薬として承認される以前に、2010年から2012年にかけて世界規模の臨床試験が行われました。この第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)は20歳から50歳の男性のAGA患者917例(日本人200例)を対象として、ザガーロ(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、そしてプラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較するという形で行われました。
頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化はザガーロ0.1mgを投与した場合、63本の増加、0.5mgを投与した場合で89.6本の増加が認められました。それに対して、フィナステリド1mgを投与した場合は56.5本の増加、プラセボは4.9本の減少となっていましたので、ザガーロはすでにAGA治療薬として承認されているフィナステリドよりも優位性が高いことがわかります。髪の太さにおいても、同じく直径2.54cm円内における非軟毛の太さの合計はザガーロ0.1mgの場合で3.9、0.5mgにおいて5.8の増加が認められています。フィナステリド1mgの場合で4の増加、プラセボは0.9の減少でしたので、髪の太さにおいてもザガーロの優位性があることがわかりました。
日本国内ではより長期間にわたる投与試験も行われています。この国内長期投与試験は20歳から50歳のAGA患者120例を対象としたものです。試験方法は他施設共同で行われ、ザガーロ0.5mgを1日1回の、52週にわたって投与し、安全性や有効性について検討されています。この試験においては、頭頂部の直径2.54cm円内における非軟毛(直径30μm以上)の数は26週時点で87.3本、52週時点で68.1本の増加が認められました。60μm以上の硬毛の数は26週時点で60.8本、52週時点で76.9本増加しています。この結果から、毛髪の増加数は52週時点では落ちてしまいますが、健康な硬毛の数はより増加することがわかりました。(参照※1※2

デュタステリドは副作用が少なく、AGAの改善に効果のある治療薬です。

デュタステリド服用時の注意点としては、主に副作用への対応があげられます。性機能障害などの副作用症状が発生した場合には主治医と相談のうえ、内服を一時中断することが望まれます。

デュタステリドとフィナステリドはどちらも5αリダクターゼを抑制し、AGAの症状を改善するという似た効果を持っています。異なるのはフィナステリドの方が効果も副作用も弱くなっているという点。

当院では、AGA治療薬として、フィナステリドとデュタステリドに加え、ミノキシジル外用薬(塗り薬)・ミノキシジル飲み薬も導入しております。

ミノキシジルとフィナステリドを併用することで、発毛促進と脱毛抑制の相乗効果が得られます。ミノキシジルが毛包に直接作用して発毛を促す一方、フィナステリドがAGAの根本原因であるDHTの生成を抑えることで、毛髪のライフサイクルを正常化させるのです。

AGAヘアクリニックでは患者様に安心してAGA・薄毛治療を続けていただくために、処方するお薬による副作用に対しても様々な取り組みを行なっております。


AGAの進行を食い止める薬「デュタステリド」の副作用と効果を説明

更に、効果が十分ではない場合に他の有効性が認められている治療を組み合わせていくと良いです。

ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について

副作用への抵抗感も個人差が大きいため、その点を考慮しながらも両薬剤から最適な選択をすることが大切です。脱毛状況とQOLのバランスを見極めて判断することが求められます。

主な成分, ミノキシジル, ミノキシジルデュタステリドフィナステリド

ザガーロは国内でも正式に承認されているAGA治療薬ですので、比較的安全に使用することが可能です。しかし、副作用の発現率は決して低いとはいえず、性機能障害をはじめとする副作用が引き起こされる可能性があります。

デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用

AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が頭皮のヘアサイクルを乱すことで引き起こされる脱毛症です。DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが乳頭毛細胞に取り込まれ、5α-リダクターゼ(5α還元酵素)と結合して変換されます。これがヘアサイクルを退行期へと誘導することで、AGAの引き金となります。
代表的なAGA治療薬であるプロペシアやザガーロは、上述した5α-リダクターゼを抑制することでAGAを改善する内服薬の一種です。これに対してミノキシジルは、細胞分裂の活性化によって発毛と髪の毛の成長を促進する外用薬です。
それぞれ明確な違いはありますが、ミノキシジルとこれらの内服薬は作用機序が異なるため併用することが可能です。プロペシア等で進行を食い止め、ミノキシジルで発毛を促すのが効果的なAGA治療となります。

デュタステリドは、従来の「フィナステリド」という飲み薬と比較すると「効果が ..

臨床試験でも、ミノキシジルとフィナステリドの併用療法が、単独療法よりも優れた発毛効果を示したという報告があります。また、両剤を併用することで、より早期に発毛効果を実感できる可能性も示唆されています。

塗り薬やフィナステリド・デュタステリド単剤での治療を推奨いたします。 とにかく早く発毛させたい方にオススメ

ミノキシジルの効果を最大限に引き出すには、他のAGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドとの併用や、低出力レーザー療法との組み合わせが有効です。相乗効果により、発毛をより効果的に促進することができるのです。

AGAヘアクリニック(ヘアクリ)公式サイトの【医師監修】デュタステリド(ザガーロ)の効果と副作用とは?服用の注意点も詳しく解説。

どの治療法が効果があるのか、を見極められず、医療機関受診へ躊躇されている方も多くいらっしゃるでしょう。

デュタステリドは、5α-還元酵素のタイプIおよびIIの両方を抑制します。これにより ..

一方で、比較的脱毛の進行が緩やかな40代以上においては、より安価なフィナステリドで対応可能な場合も多いと考えられます。

「男性型脱毛(AGA)の治療薬(フィナステリド,デュタステリド)と男性不妊」 ..

ただし、フィナステリドには性機能障害などの副作用リスクがあるため、医師との相談の上、慎重に使用する必要があります。

AGA治療薬は大きく以下の2種類に分けられます。 外用薬(塗り薬) ..

副作用として気力低下やうつ症状が起こるリスクは非常に稀で、治療薬の利益はリスクを上回ると考えられています。しかし、絶対にないとはいえないため専門知識のある医師のもと服用することが望ましいでしょう。

AGA治療による抜け毛を予防するためには、フィナステリド錠のプロペシアが用いられますが、その他にもデュタステリド ..

デュタステリドはフィナステリドと同じく女性への使用が原則認められていません。妊娠されている方や授乳されている方は、お子様の健康への影響も考えられますので絶対に服用しないでください。また経皮吸収の恐れもあるため、女性の方は直接触れることも避けるようにしましょう。

フィナステリドとデュタステリドとの違いとしては、デュタステリドは ..

デュタステリド以外にも一般的なAGAの治療で使う薬には「ミノキシジル」と「フィナステリド」があります。

ミノキシジルは飲み薬、頭皮に注射する注射薬、塗り薬にわかれています。 飲み薬

そんな患者様へ、安全で確かな効果がある治療があることを知っていただきたいと思います。

大丈夫です。頭皮への塗り薬を併用することで問題になった報告はありません。 Q

ザガーロの成分及び、他の5α還元酵素阻害薬に対し、過敏症の既往歴のある方、女性、小児、重度の肝機能障害のある方の使用は禁忌となります。
特に妊娠中、授乳中の女性に投与した場合、男性胎児、男児の生殖器発育に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。ラットの胚・胎児発生に関する試験(妊娠5~17日傾向投与)では、母動物の体重増加量の低値が2.5mg/kg/日以上投与した群で、妊娠期間の延長が認められ、次世代では雄胎児の雌性化(肛門生殖結節間距離の短縮、乳頭発達、尿道下裂または包皮腺拡張)が認められています。ウサギを対象とした試験においても、同様の傾向が見られ、妊娠中の女性の身体及び、胎児に影響を与える可能性が高いといえます。また、ザガーロの有効成分であるデュタステリドは経皮吸収されるため、女性はカプセルから漏れた薬剤に直接触れることも避ける必要があります。
小児の使用に関しては、この年齢集団における有効性、安全性が共に確認されていないことから、投与することはできません。女性と同様に、カプセルから漏れた薬剤に直接触れることも避ける必要があることから、保管場所などにも注意が必要です。
ザガーロは主に肝臓で代謝されることから、肝機能障害のある方に投与した場合、血中濃度が上昇する恐れがあります。そのため、重度の肝機能障害を患っている方は使用できません。重度ではないとしても肝臓機能に問題を抱えている場合、医師に深刻した上で、慎重に検討する必要があります。
禁忌にあたらない方の場合も、必ず容量を守って服用する必要があります。ザガーロは0.1mg、0.5mgともに1日1回の経口投与です。過剰な服用は副作用などのリスクを高め、健康被害を引き起こす可能性がありますので注意してください。
その他の注意点としては、前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えることから、前立腺がんの検査を受ける際には、検査担当医師にザガーロを服用していることを伝える必要があります。(参照※1※2

AGA治療薬ザガーロ(ZAGALLO)のジェネリック医薬品「デュタステリド」が2020年より発売されるようになりました。 ..

デュタステリドが特に選択されるケースとして、30代前半以下で脱毛が急速に進行している場合があげられます。強力なDHT抑制作用が必要とされるため、デュタステリドの選択が有利です。

デュタステリドの重大な副作用の項目に、「頻度不明であるが肝機能障害 ..

より効果を実感されたい方は、フィナステリドやデュタステリドなどの飲み薬で脱毛を抑制し、発毛効果が期待できるミノキシジルの塗り薬の併用をおすすめします。