(*ページの下部に睡眠薬すべての表がありますので、名前だけ記載します)


Q 睡眠薬によって効果も違うのですか?
A 作用時間の長さ(効果の持続時間)は薬剤ごとに異なり、①超短時間作用型、②短時間作用型、③中間作用型、④長時間作用型に分類されます。不眠症のタイプ(寝付きが悪い、夜中に目が覚めて二度寝がしにくい、朝早く目が覚めるなど)に応じて適切な睡眠薬を使い分けるのが一般的です。


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副作用について正しく理解していただき、レクサプサの良い面を治療につなげていきましょう。

Q 睡眠薬は服用してからどのくらいで効果が出ますか?
A 服用してから効果が出るまでの時間は薬剤間でそれ程大きな差はなく多くは服用してから10分~30分後に眠気が生じてきます。そのため就床直前に服用するようにしましょう。

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Q 睡眠薬、睡眠導入剤、安定剤の違いは何でしょうか?
A 睡眠導入剤という名称は睡眠薬のなかでも作用時間が短いタイプの薬剤の総称として便宜的に付けられたもので、両者の間に本質的な違いはありません。これに対して(精神)安定剤は抗不安薬とも呼ばれ、不安症状の緩和を目的として用いられます。抗不安薬は就寝前の緊張をほぐして眠りやすくするために睡眠薬代わりに用いられることもあります。

「睡眠について知っていると役立つこと」の記事の中で“近年日本での睡眠薬処方は一貫して増加を認め、2009年時点で3か月に1度処方を受ける成人は4.8%”と紹介しました。必然的に睡眠薬に関する疑問や質問をお持ちの方も増えていると思うので、今回はよくあるQ&Aをいくつか紹介します。

あとは睡眠導入剤の助けを借りても良いと思います。眠ることへ恐怖を ..

Q 睡眠薬はいつ服用すればよいでしょうか?
A 睡眠薬服用後に就床しないと、寝付くまでの間の出来事(行動や会話)の記憶がなくなることがあり、一部の薬には脱力やふらつき等の副作用があります。睡眠薬服用後の転倒を避けるためにも服用後は速やかに就床するようにしましょう

シナプスにおける神経伝達物質のうち、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンは、それぞれ気分、意欲、快楽に関係しているとされています。
シナプスにおいてセロトニン、ノルアドレナリンが少なくなると、抑うつ気分、意欲低下などのうつ症状が現れ、抗うつ薬の多くは、シナプス間隙におけるセロトニンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを阻害して濃度を増加させ、情報伝達を正常化させる、と考えられてきました(モノアミン仮説)。しかし、モノアミン仮説では、抗うつ薬の効果が出始めるのに2週間もかかる事の説明がつきません。最近では、うつ病では神経細胞の突起が委縮しており、抗うつ薬はモノアミンを増やす事を介してBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やし、神経細胞の突起を伸ばす作用により効果を発揮する、という考え方が主流になってきました(神経新生・BDNF仮説)。
抗うつ薬の種類としては、第一世代(三環系)、第二世代(非三環系)、第三世代(SSRI)、第四世代(SNRI)、第五世代(NaSSA)、第六世代(S-RIM)があります。

(1)三環系抗うつ薬

[PDF] 睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる方に ご注意いただきたいこと

三環系抗うつ薬よりは副作用が少ないが、抗うつ作用は非常に弱い。
現在は、ミアンセリン(テトラミド)、トラゾドン(デジレル、レスリン)等が睡眠作用を期待して使われます。深い睡眠を増やして悪夢や中途覚醒を軽減します(SSRIとは逆の作用)。アメリカでは、不眠症の治療薬として最も多く使われている薬剤がトラゾドンです。
トラゾドンには、まれだが重篤な副作用として持続勃起症があります。
緑内障、心筋梗塞の回復初期には禁!

セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!


その他,三環系抗うつ薬やベンゾジアゼピン系薬はレム睡眠の発現を抑制するが, 連用後の急激な減量や

お酒は眠りが浅くなり、熟眠感がなくなります。結果不眠が悪化してしまうので、眠れないからと言って飲酒することはおやめください。できれば精神科や心療内科に受診することを検討ください。

抗不安薬の副作用は、睡眠薬の副作用と基本的には同じです。 特に下記症状が顕著に現れることがあります。 ..

②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。

【睡眠薬Q&A】睡眠改善薬に関する20の質問に精神科医師が回答します

③ドーパミンD2受容体部分作動薬(DPA)(アリピプラゾール(エビリファイ)、プレクスピプラゾール(レキサルティ)):
既存の抗精神病薬は全てドーパミンD2受容体拮抗薬(アンタゴニスト)でした。ドーパミンD2受容体部分作動薬(パーシャルアゴニスト)はドーパミン作動性神経伝達の活動に応じてその神経伝達を常に生理的なレベル方向へ安定化させ、ドーパミン過剰活動の場合にはドーパミンD2受容体に対して拮抗薬として作用し、低下している場合には作動薬として作用します。この為、(1)中脳辺縁系は抑制し、(2)中脳皮質系は抑制を減弱し、(3)黒質線条体系、(4)結節・漏斗系には影響を及ぼしません。
アリピプラゾールは血中濃度の半減期が60時間と長い。不眠となる事があるので、朝1回投与します。
プレクスピプラゾールはアリピプラゾールよりもドーパミンD2受容体遮断作用が強く、アカシジア(静坐不能症)が少ない。SDAと同じく中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。

不安や恐怖 ~②人前での過剰な緊張や不安 社交不安障害(あがり症)

レクサプロの添付文章(薬の説明書)では、QT延長に注意するように記載されています。

睡眠薬、抗精神病薬、抗不安薬、気分安定薬(抗てんかん薬)のほぼすべて ..

③セルトラリン(ジェイゾロフト):
ドーパミンにも作用→非定型うつ病に対する第一選択薬(Stahl)との記載もあり。女性に対する有効率が高いとのデータがありますが、非定型うつ病の7割が女性である事が要因とも考えられます。
半減期が長く、代謝産物も活性をもつ→退薬症状が出にくい。
アメリカではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)、PTSD、月経前不快気分障害(PMDD)の適応となっています。

また、いわゆる抗うつ薬のほか、不安や自律神経症状、不眠などの合併症状により抗不安薬や気分安定薬、睡眠導入剤などを併用する場合もあります。

お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。

睡眠導入剤として用いられることの多いお薬です。 SSRI 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 レクサプロ ..

他の薬剤に比べて、耐性(次第に薬に体が慣れてしまい、効きにくくなることです)や依存性(長期間使用し続けることで体が睡眠薬になれ、薬をやめると眠れなくなることです)に注意が必要で、頻度は多くないですが、呼吸抑制、重篤な不整脈など、生命にかかわるような重篤な副作用が出現するリスクがあります。

だいぶ前にパキシルを就寝前に服用して、断薬できたものです。 今回、再びSSRIに頼ることにし、レクサプロを処方していただきました。

④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。

抗うつ剤レクサプロ錠(一般名エスシタロプラムシュウ酸塩)はうつ病・うつ状態と、社会不安障害に関する効能・効果を取得しているお薬です。

(4)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ))、イフェクサーSR(ベンラファキシン) 三環系抗うつ薬と同等な抗うつ作用を持つ。
SSRIに比べると、効果発現が少し速く、1週間以内に効果がみられ、2週間後は効果が少しずつ高まってくると言われます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
ノルアドレナリン特有の副作用→排尿障害、頻脈、血圧上昇

副作用で眠くなると困るので、睡眠導入剤と一緒に服用しています。

この薬剤は、脳のGABA(γ-aminobutyric acid)という物質の働きを高めることで、脳の興奮を鎮め、睡眠を促す薬剤です。

レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は睡眠に対する効果に加えて、筋弛緩作用(筋緊張を和らげる)、不安や緊張を和らげる、抗けいれん作用(けいれんが起こりにくくなる)などの作用があります。

うつ症状が強い場合には、レクサプロ、パキシルといった抗うつ薬を処方します。

心療内科のお薬には、主に「抗不安薬」(デパス、セルシン、ワイパックスなど)、「睡眠薬」(マイスリー、ルネスタ、ロヒプノールなど)、「抗うつ薬」(パキシル、デプロメール、レクサプロ、サインバルタなど)、「気分安定薬」(リーマス、デパケンなど)、「抗精神病薬」(リスパダール、セレネース、ジプレキサ、セロクエルなど)などがあります。

副作用には注意が必要です! 。 薬の量が多くなると効果は頭打ちになり、副作用が目

バルビツール酸系と比較すると格段に安全性が高いため、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬が登場するまでは不眠の際に使用される睡眠薬の中では、第1選択薬として使用されていました。もちろん現在もよく使用されています。