私が気に入ったのは、スポルティバ社の「コブラ」という、青いボディにコブラのマークが入ったスリッポンタイプ。
ソールは欧州圏ではもう定番になった『Vibram XS Grip2』、いつもこのレビューで言っているが、やはりVibram系のソールではステルス系のフリクションには勝てない。それはXS Grip2となっても基本的には変わらない事だ。ただコブラはソールと靴底のバランスが良いのか他のビブラム系シューズよりも弾き感が少なく好感が持てた。
La Sportiva cobra(スポルティバ コブラ)レビュー
言わずと知れた人気シューズのコブラ、究極のオールマイティシューズとはこのような靴を言うのだろう。飛び抜けた性能は無いが全てにおいて高次元でまとまっている。
更にコブラの評価を絶大な物にしているのがトゥフック性能の高さであろう。私も色々試して来たがトゥのフリクションは皮に限ると言うのが結論である。トゥフックの使いやすさは現存するクライミングシューズの中でも最上位であると言って間違いない。
LA SPORTIVA Cobra Reboot Slate
サイズ感覚は少し難しく、それでなくても実寸値より大きいスポルティバサイズ(EUR)から更に大きい仕様となっている。実寸24.2cmの私でコブラはEUR36がベストフィット、ミウラーやカタナならEUR37、ソリューションはEUR37.5、スカルパ系の靴ならEUR38と同等サイズに感じられた。このEUR36はカタログデータでUS4.5(22.5cm)くらいだから実際は1.5cmくらい大きい換算になる。
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まとめ 上級者を目指したい人向けのモデル『コブラ』は20年以上にわたって愛されているロングセラー商品です。スリッポンタイプなので脱ぎ履きしやすく、フィット感が抜群。ソールには『Vibram XS GRIP 2』を採用し、小さなエッジにもしっかりホールドするように開発されています。室内のクライミングから本格的なスピードクライミングまで幅広く対応してくれる1足。スタイリッシュな色味とデザインにも惹かれてしまいます。足をしっかり固定してくれるベルクロ付きのモデル『パイソン』も人気。人工壁でのクライミングを極めたい人向けに開発されています。こちらもソールに『Vibram XS GRIP 2』を採用。ヒールには耐久性と粘着性に優れているラバー素材を使用しているところもポイントです。『スクワマ』もスポルティバが誇るクライミングシューズモデル。『Vibram XS GRIP 2』ソールを搭載した室内、屋外問わず最高級のパフォーマンスを発揮してくれるシリーズです。履き心地はピタッとフィットする感じ。つま先部分には超粘着性ゴムが搭載されており、グリップ力が抜群です。アッパーには上質なスエードレザーとマイクロファイバーを使用。柔軟性が高いので、スメアリングにもぴったりです。インドア向けのクライミングシューズなら『セオリー』がおすすめ。動物の足をお手本に設計されており、抜群のグリップ性と足裏感覚のよさを提供してくれるモデルです。エッジレス加工されたアウトソール『D-TECH』がシューズの両サイドに巻き込むように設置されているのも特徴。また、アッパーがスエードレザーとマイクロファイバーを組み合わせたものになっているなど、履き心地のよさにこだわった工夫が盛り込まれています。『タランチュラ』は「これからクライミングを始めたい」と意気込んでいる初心者にぴったりなモデルです。足入れのよさをはじめ、履き心地のよさ、毎日履いても平気な耐久性の高さを兼ね備えています。アッパーはクモの巣をイメージしてデザインされているそう。足をしっかり固定してくれるので登りやすく、スキルアップに貢献してくれます。今回は『スポルティバ』のクライミングシューズをご紹介しました。気になるモデルはありましたか。初心者から上級者までさまざまなレベルの人に合わせた商品が展開されているので、自分に合う1足が見つかるはずです。これからクライミングを始める人も、もっと極めたいという人もスポルティバのシューズの購入をぜひ検討してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]