あせもの症状に気づいたら我慢せず、ステロイド外用剤を使って早めに治療しましょう。 監修. 帝京大学医学部皮膚科 名誉教授. 渡辺晋一先生.
メサデルムはさまざまな皮膚疾患に対し有効性が高い薬ですが、一部の患者さんには効果を認められなかったり、時には悪化するケースもあります。
16)THS -101臨床試験研究班:皮膚科紀要, 79(2)149(1984)
メサデルムの適応疾患は、・、、、薬疹・中毒疹、、、紅斑症、特発性色素性紫斑、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症、悪性リンパ腫、天疱瘡群、などです。
通常は、1日1~数回、適量を患部に塗布します。
ただし、皮膚感染をともなう湿疹や皮膚炎には原則として使用しません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、これらとの併用を考慮します。
メサデルムには、軟膏・クリーム・ローションの3つの剤型があり、疾患の種類や皮疹の状態、部位、季節に応じた使い分けが可能です。
軟膏は皮膚への刺激が少なく、湿潤型・苔癬化型のいずれにも使用できます。
クリームはW/O型(油性型)ですが、べたつきが少なく使用感に優れています。また、皮膚への浸透性に優れ水にも強いのが特徴です。
ローションはのびが良くさらっとした使用感で、有毛部や広範囲への塗布に適しています。
なお、軟膏とローションには、添加物として肌なじみの良いスクワランが配合されています。
[PDF] 皮膚科軟膏処置に使用する軟膏使用量や1月の投与量上限など内規
国内で実施されたメサデルムの一般臨床試験では、ステロイド外用剤が適応となる皮膚疾患に対して有効率が85.4%であったことが報告されています。また、再審査終了時におけるメサデルムの副作用発現率は1.1%で、その多くは塗布した部位に局在したものでした。
59歳,女性.温泉による刺激,細菌感染およびゲンタマイシン軟膏等による増悪因子により皮疹が汎発化したと考えられる家族性良性慢性天疱瘡(Hailey-Hailey病,以下HHD)の1例を報告した.入院後,皮疹の増悪因子に対しての加療を行うだけではなく,両腋窩,鼠径部などになお現存せるHHDの難治性慢性病変に対し,二次感染に十分留意しつつ,very strong classのステロイドであるプロピオン酸デキサメタゾン(メサデルム®)クリームの外用療法を行った.その結果,局所の病変も含めたすべての皮疹が3週間後には完全に消退し,以後,約4年間にわたってほぼ寛解状態を保ち得ている.HHDは,その病態生理が十分に理解されていないため,確実な治療法は確立されていない.今回の我々の経験から,細菌,真菌感染などに対処しつつ,強力なステロイド外用剤を使用することにより,本症のコントロールは十分可能であると考えられたので報告した.
皮膚科の先生ですが、副作用のチェックもしながら気を付けて投与されると思われ ..
メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。
使用中に皮膚の状態に予期せぬ変化が見られた場合、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。
[PDF] ステロイド外用剤(皮膚科領域)の一般名処方について
は強さにより5段階に分けられますが、グリメサゾンは下から2番目のミディアムクラスに分類されます。同じ強さのステロイド外用薬としては、アルメタ(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)、、リドメックス(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)、レダコート(トリアムシノロンアセトニド)、などがあります。
比較的作用がマイルドなので、顔や陰部などの皮膚の薄い部分の治療にも使われることがあります。また、赤ちゃんなど幼いお子さまに処方されることもあります。
なお、タール剤とステロイドを配合した外用薬は、日本においてはグリメサゾンのみです。グリメサゾンは、デキサメタゾンのみを主成分とする外用剤と比較して症状が再発するまでの期間が長く、再燃性を低減させる作用が期待できます。
13) 佐伯秀久ら.日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021
1) デキサメタゾンの外用剤は、アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにおいて、ステロイドの強さを Medium とされている。
小児の皮膚は、大人に比べて薄く、またバリア機能が未熟であるため、外部からの刺激に対して敏感です。そのためメサデルムを使用すると、可能性があります7)。
2)石原勝 他:Dexamethasone 17,21-dipropionateのヒトにおけ
お子さまやご高齢の方は皮膚がデリケートであるため、治療には特別な注意が必要です。ここでは、お子さまやご高齢の方に使用する際の特徴や注意点について解説していきます。
DG03243 アトピー性皮膚炎治療薬 · 薬効分類: 2649
デキサメタゾンプロピオン酸エステル、メサデルムの有効成分は、細胞の核に存在するグルココルチコイド受容体に結合します。
弱い(weak):プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン酢酸エステルなど · 2
メサデルムの主成分は「デキサメタゾンプロピオン酸エステル」です。この成分は合成されたグルココルチコイドであり、抗炎症効果をもっています。
皮膚の赤みやかゆみをとるお薬です。湿疹や皮膚炎の治療に用います。 作用
グリメサゾン軟膏に限らず、医療用医薬品を個人輸入で買うのはおすすめできません。
個人輸入などで購入できる医薬品のなかには、日本の承認基準を満たしていないものもあります。また、個人輸入した薬で健康被害が生じたとしても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
グリメサゾン軟膏が必要な場合は、足りなくなる前に受診して追加の処方を受けてください。
でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?
2010年に日本医科大学卒業後、名古屋大学医学部皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了後、アメリカノースウェスタン大学にて、ポストマスターフェローとして臨床研究に従事。帰国後、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターにて、糖化と肌について研究を行う。専門は一般皮膚科、アレルギー、抗加齢、美容皮膚科。雑誌を中心にメディアにも多数出演。著書に『皮膚科医が実践している 極上肌のつくり方』(彩図社)など。
デキサメタゾンプロピオン酸エステルは毛細血管透過性亢進(ラット ..
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士
こばとも皮膚科院長
量 1g 中デキサメタゾンプロピオン酸エステル 1mg を含有する。 ..
開封済みのメサデルムは、誤使用を避けるために廃棄してください。未開封のメサデルムは、室温で保管しておけば使用期限まで使用できますが、自己判断で塗布するのは避けてください。
ステロイド外用薬は、症状や部位に応じた適切なものを使用しなければ、十分な効果が期待できないばかりでなく、副作用が生じる可能性が否定できません。
皮膚に何らかの症状がある場合は診察を受けたうえで、適切な薬の処方を受けてください。その際、残薬があることを伝えてくだされば、処方内容や処方量に反映致します。